もう失敗しない!犬のトイレトレーニング完全ガイド

初心者も安心、成功に導く正しいしつけ方とは?

はじめに:トイレの失敗、もう悩まないで

東京都江戸川区の大型犬ふれあいカフェ『ほっとひと犬』で過ごすゴールデンレトリバー、セントバーナード、ニューファンドランドミックスの3頭。店内には誕生日イベントのポスターが並び、明るく温かな雰囲気が広がっている。

「可愛い子犬を迎えたけれど、トイレの失敗が続いて困っている…」
「毎日掃除に追われてヘトヘト。ちゃんと覚えてくれる日は来るのかな?」

そんな悩みを抱える飼い主さんはとても多く、特に初めて犬を飼う方や、大型犬を迎えたばかりのご家庭では、トイレトレーニングが最大の難関となることも珍しくありません。

しかしご安心ください。正しい知識とやり方を理解し、犬の習性を活かしたトレーニングを行えば、誰でもトイレのしつけは成功できます。失敗の原因は飼い主側のちょっとした“勘違い”であることがほとんどなのです。

本記事では、以下のポイントを徹底的に解説します。

  • トイレトレーニングの基本原則
  • よくある失敗例とその対処法
  • 大型犬特有の注意点
  • 初心者からよくある質問とその答え

さらに、私たち「大型犬ふれあいカフェ ほっとひと犬」の大型犬たちの様子から得られたヒントもご紹介。
犬の“快適な暮らし”と“人のストレス軽減”の両立を目指す実践ガイドとして、ぜひ最後までご覧ください。

 犬のトイレトレーニングがうまくいく3つの柱

1.タイミングを読む観察力

犬は本能的に決まったタイミングで排泄する生き物です。とくに子犬は頻繁に排泄します。以下のタイミングは要注意です。

・食後
・寝起き直後
・運動後や遊んだ後
・興奮した直後(来客・散歩のあとなど)

これらの時間帯はトイレに誘導するチャンス。無理にさせるのではなく、環境を整えて「ここでしていいんだよ」と教えてあげましょう。


2. 安心できるトイレ環境

犬は落ち着ける場所でしか排泄できません。家族が通る場所やテレビの音がする場所、キッチンの近くなどは不向きです。

【ポイント】
・静かで人通りの少ない場所
・匂いが残るように、同じシーツをしばらく使う
・シーツやトレーは大型犬サイズに合わせる(小さすぎると嫌がる)

特に大型犬の場合、市販のシーツやトイレトレーでは狭すぎることがあります。複数枚使用して、体が全て入るサイズのスペースを確保できると理想的です。


3. 成功体験を重ねる“褒め方”

最も大切なのは、成功したときの褒め方です。

・排泄直後すぐに褒める(2〜3秒以内が理想)
・声のトーンは高めで「いい子だね!」と喜びながら
・ご褒美として少量のおやつを使ってもOK

【よくある間違い】
成功後にケージに戻すと、犬は「トイレ=閉じ込められる」と覚えてしまうことがあります。排泄後もしばらく自由にさせておくことで、ストレスが軽減されます。

よくあるトイレの失敗とその解決法

1. トイレの場所が毎回変わる

NG例:掃除しやすいからと毎回別の部屋に置く

犬は「ここでしていい」という場所を覚えていきます。場所を変えると混乱するので、一貫性を持って固定しましょう。

2. 成功しても褒めない or タイミングが遅れる

排泄の最中ではなく、終わってから褒めるのが基本。時間が経ってから褒めても「なぜ褒められたのか」が伝わりません。その場でリアルタイムに褒める習慣をつけましょう。

3. においが残っていて、同じ場所で失敗する

犬はにおいで場所を記憶するため、失敗箇所は必ず消臭剤でしっかり除去。人間が感じなくても、犬にはしっかり分かってしまいます。

【おすすめ対処】
・ペット用消臭スプレーの使用
・水拭き+アルコール除菌の二段階処理

4. 失敗を叱ってしまう

ついやってしまいがちですが、「こら!」と怒っても犬には意味が通じません。かえって「排泄すること=悪いこと」と思い、人が見ていない場所で隠れてするようになってしまいます。

 大型犬のトイレトレーニング、ここが違う!

大型犬ならではの悩みや注意点をまとめてみました!

排泄量・体格に合わせたスペースづくり

トイレのサイズが合っていないと、犬が不快に感じて排泄を我慢することも。体格に合った広さと吸収力のあるシーツが必要です。

【工夫例】
・ワイドやスーパーワイドサイズのペットシーツを2枚以上並べる
・子ども用防水マットを活用する
・トイレサークルで囲ってあげる←オススメ!
当店は全頭大型犬なので、勢いが強く壁に跳ねたり、端っこですると、量が多く漏れてしまうということがありました。ただ囲って以降は、跳ねてもサークルを取り外して洗うだけでよく、端っこですることもなくなったので漏れもなくなりました!

トイレの片づけは即対応

大型犬は1回の排泄量が多いため、処理を怠るとにおいや衛生面に問題が出てきます。排泄のたびにシーツ交換と床掃除を忘れずに。(上記で述べた匂い付けをする場合は、使用済みシーツを新しいシーツに少しつけてあげましょう。)

 散歩でしか排泄しない犬への対応

特に大型犬は、屋外排泄に慣れてしまうことがあります。室内でできるようにするには、外でしたおしっこのシーツを持ち帰り、室内に置くことで“自分のにおい”を移すのが効果的です。

トレーニングの時期と期間の目安

 ■子犬(生後2〜3ヶ月)から始めよう
理想はお迎えした初日からスタート。この時期は学習能力が高く、新しい習慣を受け入れやすいため、成功率も高まります。(さらに排泄回数も多いので、学習チャンスが沢山あります!)

成犬・保護犬の場合
成犬でも矯正は可能です。ポイントは環境の一貫性と、トイレ成功時の強化。保護犬の場合は「新しい環境=すべて新しい学習」となるので、子犬と同じつもりでゼロから教える意識が重要です。

よくある質問と答え(FAQ)

Q
トイレを覚えたのに、急に失敗が増えました。なぜ?
A

環境変化・ストレス・体調不良が主な原因。来客・引っ越し・家族の不在などがあると、不安から粗相が増えることがあります。

Q
ている間に粗相します。どう対処すべき?
A

就寝前にトイレを済ませていない、もしくは寝床とトイレの区別ができていない可能性があります。夜間に一度トイレに連れていくなどの工夫も必要です。また、毎日夜中に外の物音(当店はバイクやトラックの音がありました)で起こされたりしている可能性もあります。道路側から遠い位置にハウスを置いたり、ハウスに毛布を掛けてあげるなどして、軽減してあげましょう。

Q
外でしかできない癖がついてしまいました。
A

自分のにおいがついたシーツを室内に設置し、「ここでもしていい」と学習させましょう。外と室内で同じにおい=排泄OKと認識させるのがカギです。

チェックリスト:あなたのトレーニングは大丈夫?

□ 成功したら2秒以内に褒めている
□ トイレの場所は固定している
□ 失敗時も叱っていない
□ 排泄タイミングを把握して誘導している
□ においは完全除去している
□ トイレサイズは犬に合っている

大型犬との暮らしを学びたいなら「ほっとひと犬」へ

「正しいトイレトレーニングを体感したい」
「しつけ済みの大型犬と触れ合ってみたい」

そんな方には、私たちの運営する【大型犬ふれあいカフェ ほっとひと犬】がおすすめです。すべての在籍犬が適切なしつけを受けた大型犬で、来店者との触れ合いを通じて「犬との暮らし」のイメージがぐっと湧くはずです。

まとめ

トイレトレーニングは“焦らず、褒めて、続ける”が勝利のカギ

犬にとって排泄は“本能的な行動”ですが、人と共に暮らすには場所とタイミングを学ばせる必要があります。怒らず、焦らず、そして成功体験を積ませることがトイレトレーニング成功の最大のコツ。そして何より飼い主の忍耐がどのトレーニングでも非常に大切です。しつけは一朝一夕では出来ないものです。いつか出来るようになると信じて、焦らず行いましょう。もし、それでも長い間出来なければ、是非トイレ周辺環境を動画撮影していただき、当店オーナーまでご相談ください。

この記事が、あなたと愛犬の暮らしを快適にする一助となれば幸いです。

東京都江戸川区の大型犬ふれあいカフェ『ほっとひと犬』で開催されたゴールデンレトリバーのバースデーイベント。風船やバナーで飾られた背景の前で、愛犬用の似顔絵ケーキと一緒にお祝いするシーン。