引っ張り癖・吠え癖の直し方|大型犬の問題行動対策ガイド

大型犬と暮らしていると、「散歩中に強く引っ張る」「無駄吠えが多い」といった悩みを抱える飼い主さんは少なくありません。
力の強い大型犬だからこそ、放置すると転倒事故や近隣トラブルにつながることも。

しかし、問題行動は「犬の性格だから仕方ない」ものではなく、正しい道具と方法、そして飼い主の根気強い対応で改善できる行動です。
今回は、大型犬の引っ張り癖・吠え癖を直すために「なぜポジティブ強化が有効なのか」と「具体的な取り組み方」、さらに「改善にかかる期間の目安」や「やってはいけないNG対応例」も合わせて解説します。


大型犬のしつけはポジティブ強化で改善できる

大型犬6頭が笑顔で集合している

大型犬の引っ張り癖・吠え癖を直すには、道具を正しく使い、ポジティブ強化で習慣を変えることが有効です。
叱るのではなく「望ましい行動を褒めて強化する」ことが、長期的に安定した改善につながります。


なぜポジティブ強化が有効なのか

では、なぜポジティブ強化が問題行動の改善に役立つのでしょうか。

犬の学習理論に合っている

犬は「褒められた行動を繰り返す」という習性を持っています。
罰や力で抑え込むと一時的には静まっても、不安や攻撃性を助長するリスクがあります。

飼い主との信頼関係が深まる

褒めて伸ばすアプローチは、犬に「飼い主と一緒にいると安心できる」と学習させます。
信頼関係が強いほど指示も通りやすくなり、結果として問題行動が減ります。

力が強い大型犬でも安全に対応できる

体罰や無理な制御は飼い主側の体力的な限界があります。
道具を活用しつつポジティブ強化を行うことで、大型犬でも安全にトレーニングを進められます。


引っ張り癖・吠え癖を直す具体的な方法

では実際に、どのようにポジティブ強化を取り入れればよいのでしょうか。

引っ張り癖の直し方

  • しつけ用ハーネスやダブルリードを使用
     体に負担をかけにくく、制御しやすい道具を選びましょう。
  • 引っ張ったら立ち止まる
     「引っ張ると進めない」と学習させ、落ち着いて歩く習慣を身につけます。
  • 散歩前に遊びでエネルギー発散
     落ち着いた状態で散歩を始められるように、先に体力を消耗させるのも有効です。

吠え癖の直し方

  • 要求吠えには反応しない
     吠えても望みが叶わないと理解させます。
  • 静かにできたら褒める・ご褒美を与える
     「静かにすれば良いことがある」と学習させます。
  • 留守番中の工夫
     知育トイやBGMを活用し、不安や退屈を減らして吠えるきっかけをなくします。

実際にほっとひと犬で行っていること

🐾 スモールステップで信頼を育てる

ほっとひと犬では、犬の“できた”よりも“安心してできた”を大切にしています。
そのため、どんなしつけも一気に進めず、スモールステップを丁寧に積み重ねます。

たとえば歯磨き練習。最初は歯ブラシを見ただけで褒める
次は近づけただけで褒める。
さらに、少し鼻先に触れたら褒める。
こうして小さな成功を重ねることで、犬は「これは怖くない」「信頼できる」と学んでいきます。

焦って無理に進めると、“我慢しているだけ”の行動になり、信頼が崩れてしまうこともあります。
一方で、ゆっくり進めるスモールステップは犬に安心感を与え、「人の手=優しいもの」と感じられるようになります。

歯磨きに限らず、足拭きやブラッシング、診察台への慣れなども同じ考え方で進めます。
できることを増やすより、安心できる瞬間を増やすこと。
これこそが、ほっとひと犬のしつけの土台であり、信頼関係を築く一番の近道です。


行動の流れをシンプルに覚える

引っ張り癖改善の流れ

  1. 犬が引っ張る
  2. 飼い主は立ち止まる
  3. 犬が落ち着くまで待つ
  4. 落ち着いたら褒めて前に進む

👉 「引っ張る=進めない、落ち着く=進める」を繰り返すことで、犬は自然と正しい歩き方を学んでいきます。

吠え癖改善の流れ

  1. 犬が吠える
  2. 飼い主は無視する(要求に応じない)
  3. 犬が静かになる
  4. 静かにできたら褒める・ご褒美を与える

👉 「吠えても意味がない、静かだと良いことがある」と学習させるのがポイントです。


トレーニングにかかる期間の目安

引っ張り癖・吠え癖の改善には、数週間〜数か月程度かかるのが一般的です。

  • 数週間で変化が出やすいケース
     子犬や若い犬で、しつけのベースがまだ柔軟に作れる場合。
  • 数か月以上かかるケース
     成犬になって問題行動が習慣化している場合や、留守番時間が長く不安が強い場合。

👉 ただし、この期間はあくまで「目安」であり、犬の性格や飼い主の対応の一貫性によって大きく変わります。
「すぐに直らない=失敗」ではなく、根気強く続けることが成功のカギです。


やってはいけないNG対応

引っ張り癖・吠え癖を直そうとして、逆効果になる対応も少なくありません。

  • 力で押さえつける
     首を強く引っ張る、叩くなどの行動は恐怖心を与え、攻撃性を悪化させる恐れがあります。
  • その場しのぎでおやつを与える
     吠えている時におやつをあげると「吠えるとご褒美がもらえる」と誤学習してしまいます。
  • 一貫性のない対応
     家族によって「今日は許すけど明日は怒る」と態度が違うと、犬が混乱して行動が悪化します。

👉 NG行動を避けつつ、ポジティブ強化を続けることが成功のカギです。


まとめ|正しい方法で問題行動は改善できる

つまり、大型犬の引っ張り癖・吠え癖は「性格だから仕方ない」と諦める必要はありません。
正しい道具・方法・根気強いしつけで改善でき、犬も飼い主も快適に暮らせるようになります。

東京都江戸川区にある大型犬カフェ【ほっとひと犬】では、家庭犬として育った大型犬たちが穏やかに過ごしています。
「しつけで悩んでいるけれど、大型犬との暮らしを体感したい」という方には訪問をおすすめします。

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