犬と遊ぶ時間に欠かせない、おもちゃ。最近はボールやぬいぐるみだけでなく、知育玩具なども種類が増えてきており、遊び方も多様になってきたように感じます。
さまざまなおもちゃの中で、大型犬にオススメしたいのは、
- ゴム製の厚めのボール
- プラスチック製・ゴム製のフリスビー
- 頑丈なロープ
- 布製のぬいぐるみ
などが挙げられます。
ところで、大型犬と一緒に遊ぶ前に必ず確認してほしいおもちゃ選びの注意点がいくつかあります。また、大型犬と楽しく且つ安全に遊ぶためにおさえてほしいポイントも!今回は、大型犬と一緒に暮らしている方はもちろん、近々犬カフェで「大型犬と遊びたい!」と思っている方も必見の情報をご紹介していきます。
せっかくの遊び時間を、めいいっぱい楽しむために。ぜひこれから話すことを参考にしていただけると嬉しいです!
犬とおもちゃで遊ぶことはメリットだらけ!
「遊ぶ」という行為には、犬にとって多くのメリットがあります。
- ストレス発散
- 運動不足解消
- 人とのコミュニケーション(絆をつくる)
- 老化予防
- エネルギー消費 など…
犬にとって体を動かす時間は、ストレス発散や運動不足を解消するためにとても大切です。お散歩ももちろんですが、室内でも遊んであげることで、心身ともに健康的な毎日を過ごすことができます。
また、犬と遊ぶことで自然とコミュニケーション時間が生まれます。特におもちゃを活用することで「もっておいで」「ちょうだい」などのコマンドトレーニングをしながら遊べるため、犬と人の信頼関係構築に役立ちます。
さらには、おもちゃで遊ぶことで老化予防効果も期待できます。知育玩具というものをご存知でしょうか。知育玩具とはその名のとおり、犬の知能育成を目的としたおもちゃを指します。おもちゃ内に隠したおやつを、犬が頭を使って食べながら遊ぶことで、成功体験が得られます。コマンドトレーニングももちろんですが、知育玩具の成功体験は特に犬の老化予防に役立つと言われています!
また、知育玩具は遊ぶのに集中力が必要になるため、犬のエネルギーを効率よく発散するのにも適しています。日頃から頭に適度な刺激を与えるためにも、おもちゃ遊びは取り入れるべき習慣と言えますね。
要チェック!大型犬のおもちゃ選びの注意点4つ
大型犬というのは、体格からも分かる通り、小型犬に比べると噛む力がとても強いです。体格に合ったおもちゃを選ばないと、すぐに壊れてしまうのはもちろん、犬の健康被害につながることも…。
まずは、大型犬用おもちゃを選ぶ際に、必ずおさえておいていただきたい注意点を3つご紹介します。
【注意点①】犬の好みに合うものを選ぶ
おもちゃの好みは、犬によって驚くほど異なります。
例えば、筆者の友人が家族に迎えた犬は、ゴム製の硬いボールを追いかけるのが好きです。一方で筆者が一緒に暮らす犬は、噛みごこちがやわらかいぬいぐるみをカミカミしたり、引っ張りあったりして遊ぶのが好きです。このように、好きなおもちゃの種類はもちろん、おもちゃを使ってどう遊びたいかも犬によって変わるのです。
好みには「性格」が関係していることも多いです。思いっきり体を動かすことが好きなアクティブな子は、ボールやフリスビーなどを好む傾向があります。新しいもの好きな少し飽きっぽい性格の子は、音が鳴るボールを好む印象です。
ひとりひとりの好みに合ったおもちゃを選ぶことで、犬が遊びを能動的に楽しむキッカケとなります。
【注意点②】頑丈で壊れにくい素材を選ぶ
人の嚙む力は、一般的に約40kgと言われています。では、犬はどのくらいの噛む力があるのでしょう?
- 小型犬:約100kg
- 中型犬:約100~160㎏
- 大型犬:約160kg以上
小型犬が約100kgというのも驚きですが、大型犬は約160kg以上と、さらに噛む力が強いのです!ちなみに、警察犬として有名な大型犬の仲間であるジャーマン・シェパードは、約200kgもの噛む力があるのだとか。すごいですよね!
そんな大型犬用のおもちゃを選ぶうえで、頑丈さ・壊れにくさは特に注意しなければいけません。簡単に壊れる素材のものを選べば、ケガや誤飲につながる危険性があるからです…。
頑丈なものは時に高値になることもありますが、犬の命に代えられるものはありません。長く楽しむためにも、頑丈な素材選びに重きをおきましょう。
【注意点③】誤飲しない大きさ・長さのものを選ぶ
頑丈で壊れにくかったとしても、口にすっぽりと入ってしまうほどの大きさのおもちゃを選ぶのは絶対にNGです。万が一おもちゃを誤飲してしまったら、窒息や腸閉塞など、命に危険が及ぶ可能性が高いからです。
もし、内視鏡などを使っても撮りだせない場合は、開腹手術が必要になることもあります。手術そのものはもちろんですが、麻酔を打つこと自体にもリスクはあるため、絶対に避けたい事態ですよね。
安全に楽しく遊ぶために、おもちゃの大きさ・長さには十分に注意しましょう。
【注意点④】装飾がシンプルなものを選ぶ
装飾のシンプルさは、大型犬にとってとても大切です。簡単に千切ってしまいそうな小さな装飾がついているものは、誤飲やイタズラにつながるため、あまり適していません。
例えば動物型のぬいぐるみでは、しっぽや耳などがついていないものを選ぶと良いでしょう。あわせて、つなぎ目の有無を確認しておくと更に安心です◎
大型犬と遊ぶ際にオススメしたいおもちゃ4選!
巷には、大型犬の子でも安心して遊べるようなおもちゃがたくさん販売されています。種類が多いのは嬉しい一方で「どれを選べば喜んでくれるかな?」と迷ってしまいますよね。
ここからは、大型犬にオススメのおもちゃを4つ厳選してご紹介します!外で遊びたいのか、室内で遊びたいのか、はたまたお留守番時など一人でも楽しんでもらえるようなものが良いのか…など、用途も考えながら、犬に合ったものを選ぶ参考にしてみてください。犬と暮らしていない方も、犬カフェで大型犬の子と遊ぶ際の参考にしてくださいね◎
【オススメおもちゃ①】ゴム製の厚めのボール
大型犬は、小型犬に比べて1日の運動量がかなり多いです。もちろん個体差によって必要運動量は異なりますが、大型犬は1日に2時間程度のお散歩時間が必要と言われています。小型犬たちは基本的に30分程度で良いと言われているので、比較すると、大型犬の必要な運動量に驚きますよね。
運動量が多い大型犬との遊びには、走って取りに行ったり、転がしたりして遊べるボールが向いています!
特にゴム製のおもちゃは、音が鳴るものや噛みごこちがあるものが多く、犬の好奇心を強く刺激します。布製のボールと比べると耐久性も高いため、大型犬にオススメです。
噛んで壊す癖がある子は、厚めのゴムでできた頑丈なボールを選びましょう。もし小型犬用の、やわらかめのゴム製ボールで遊ばせる場合は、壊してもすぐ気づけるよう遊んでいる様子を近くで見守っていると安心です。
【オススメおもちゃ②】プラスチック製・ゴム製のフリスビー
体を思いっきり動かせるフリスビーの活用も、かなりオススメです!追いかけたりジャンプしてキャッチしたりと、全身運動に向いています◎
一方で、室内だとどうしても投げる範囲が限定されるデメリットがあります。家具に当たる危険性もあるので、使用する際は、大型犬が思いっきり体を動かせる屋外に限定するのが良いでしょう。
フリスビーはプラスチック製のものが主流ですが、中にはゴム製や布製のものもあります。布製のものは、屋外で使うと汚れがつきやすく、衛生管理が大変な印象です。基本的には、汚れてもお手入れが簡単なプラスチック製、もしくはゴム製のものがオススメですよ。
【オススメおもちゃ③】頑丈なロープ
大型犬用に作られた大きめの、且つ頑丈な仕様のロープもオススメです。犬の前でフリフリと揺らせば、嬉しそうに噛み付いて、一緒に引っ張り合いができます!咥えながら、思いっきり頭を振って楽しむ子もいますので、遊び方も多様です。
一方でロープは、ときにほつれることがあります。万が一ロープの一部を食べてしまわないよう、状態が劣化した際はできるだけ早めに交換しましょう。
【オススメおもちゃ④】布製のぬいぐるみ
布製のぬいぐるみは、パピーからシニアまで遊びやすいおもちゃです。ふかふかの噛み心地に虜になる犬はかなり多く、筆者が一緒に暮らす犬も、いちばんのお気に入りはライオンのぬいぐるみです!渡すと、カミカミしたり振り回したりして遊んでいます。
犬用おもちゃとして販売されているぬいぐるみの中には、噛むとピープーと音が鳴るものや、鈴が鳴るものなどがあります。飽きやすい性格の子は、音が鳴るかどうかも確認しましょう。
一方でぬいぐるみは、布の中に綿が詰まっているものが多く、一度破けると部屋のあちらこちらに綿が散乱している…!なんてこともあります。特に大型犬は、前述したように噛む力が強いため、いつの間にか破壊していることも少なくありません…。誤って綿を食べられないためにも、ぬいぐるみは人が近くにいるときだけ遊ばせるなど、安全対策をすることを推奨します。
もっと大型犬との遊びを楽しむためのポイント3つ
さいごに、大型犬と一緒に遊ぶ際の注意点を3つご紹介します。思いっきり楽しむためにはもちろんですが、お互いに怪我なく遊ぶためにも、知っておいていただきたいことばかりです!
大型犬と暮らしていないけれど「大型犬カフェで一緒に遊びたい!」と思っている方にとっても、参考になること間違いなしです◎
【ポイント①】コマンドを活用して遊ぼう
おもちゃを使って遊ぶメリットについてご紹介した際もお話しましたが、遊ぶ際は、ぜひコマンドトレーニングも併用して行いましょう!
コマンドは、前述したとおり、犬と人の絆を強めるコミュニケーションツールです!一緒にコマンドトレーニングをする中で、「おいで」や「ちょうだい」の動作が上手にできたら「いい子だね」と褒めてあげましょう。すると、犬はあなたに対して強い信頼を感じてくれるようになります。
またコマンドは、犬の危険回避にも役立ちます!例えば、屋外で遊んでいるとき、犬の近くに危険物が落ちていたとします。もしコマンドがわからない場合は、リードを引っ張って回避することになりますが、無理な引っ張りは犬にストレスを与えてしまいます…。一方で、興奮を鎮める「まて」や、こちらに誘導するための「おいで」ができたら、安全に且つストレスフリーな状態で危険回避ができるのです。
このようにコマンドというのは、犬と人が安全に楽しく遊ぶうえで欠かせないコミュニケーションツールです。日頃の遊びと交えながら、いつどんな場面でもコマンドを活用できるように練習しておきましょう◎
【ポイント②】屋内は犬同伴OKな場所を選ぼう
フリスビーやボール投げは、公園やドッグランなど広い場所で行うことで、犬の満足度はとても高まります!
一方で、犬と一緒に遊べる公園は、意外と限られているものです。きちんと犬同伴OKの公園かどうか、看板や公式HPを確認してから利用するのを忘れないようにしてください。
また、犬同伴OKだとしても、公園でリードを外して犬を遊ばせるのは絶対NGです。公園は、あくまで公共の場です。犬が苦手な人が利用している可能性も大いにありますし、自転車などの通りがあった際に事故を引き起こす原因になってしまうこともあります。常に犬をコントロールできるよう、リードは必ず装着しておきましょう。
ノーリードで遊べる場合が多いドッグランでは、おもちゃの利用が禁止されていることもあります。「せっかく利用料を払ったのにおもちゃで遊べなかった…」とならないよう、利用上の注意を事前に確認しておくと安心です◎
【ポイント③】動きやすい服装で遊ぼう
大型犬と一緒にアクティブに遊ぶためにも、動きやすいカジュアルな服装を選ぶのもポイントです!特に動きやすいパンツスタイルは、犬との遊びを思いっきり楽しむのにピッタリです。
ちなみに、大型犬と一緒に遊べる犬カフェなどでは、ストッキングやレース生地でできた服の着用をお断りしていることがあります。なぜなら、犬の爪が引っかかり洋服に傷がつく可能性があるのはもちろん、犬の怪我につながる危険性もあるからです。
犬と人が安全にふれあうために、服装にも配慮することが大切ですね。
安全なおもちゃ選びで、遊びを無限大に楽しもう!
今回は、大型犬と一緒に遊ぶ際にオススメのおもちゃについてご紹介しました。
運動量が多い大型犬との遊び時間に、おもちゃは欠かせない存在です!楽しさが倍増するだけでなく、追いかけたり噛んだり振り回すことで、気分転換やストレス発散にも役立ちます!さらに知育要素のあるものを選べば、集中力を使うので効率よくエネルギーを消費できますよ◎
では改めて、大型犬にオススメしたい4つのおもちゃをおさらいしましょう。
【大型犬にオススメのおもちゃ4つ】
- ゴム製の厚めのボール
- プラスチック製・ゴム製のフリスビー
- 頑丈なロープ
- 布製のぬいぐるみ
あわせて、大型犬との遊びをもっと楽しむために、覚えておいてほしい3つのポイントは以下のとおりです。
【大型犬との遊びを楽しむためのポイント3つ】
- コマンドを活用して遊ぶ
- 屋内は犬同伴OKな場所を選ぶ
- 動きやすい服装で遊ぶ
犬と人、どちらにとっても有意義な遊び時間とするために、おもちゃ選びにもぜひこだわってみてください。そうすることで、あなたと犬の仲はもっと深まること間違いなしです◎
わたしたちが運営している大型犬カフェ『ほっとひと犬』で暮らす犬たちは、遊ぶのが大好きな子ばかりです!「今は一緒に暮らしてないけど、将来は大型犬と暮らす夢がある!」「憧れの大型犬と遊んでみたい!」―――そんなあなたは、ぜひ一度『ほっとひと犬』で大型犬とふれあい体験をしてみませんか?
犬とのふれあいがはじめてな方も、ドッグトレーナーの資格を持ったスタッフが、遊び方を丁寧にレクチャーをさせていただきます。ぜひ気軽に遊びにいらしてくださいね◎